歯周病で命を落とす?歯周病の肺炎リスクについて
みなさま、こんにちは。
嵐山線上桂駅が最寄りの、ほんだ歯科クリニックです。
Floss or Die…「デンタルフロスをしますか、それとも死を選びますか」
アメリカの歯周病学会で、こんな強烈なスローガンが掲げられたのは、今から30年以上前のことです。
歯周病で死に至る?そう聞いても、なかなかピンとこないかもしれませんが、これには、歯周病やむし歯予防のためにデンタルフロスを使わなければ、命を落とすことがあるというメッセージが込められているのです。
高齢者の死因の中でも上位に入っているのが肺炎です。なかでも誤嚥(ごえん)性肺炎は、歯周病を発端としています。
飲み込む力が低下してくると、食べもののかけらや唾液が誤って気管に入り込んでしまいます。
その時、もし歯周病が重症化していたら…。お口にうようよといる歯周病菌が誤嚥されたものと一緒に肺に入り込み、それを原因に肺炎を引き起こすことになるのです。
歯周病菌をお口から減らすために、しっかりと毎日の歯磨きを行う必要がありますし、その前に歯周病にならないように予防することが大切です。
高齢や病気で飲み込む力が低下しているなど、身体が誤嚥を起こしやすい状態になっていたら、お口のケアにより一層力を入れる必要があります。
ご自身で歯みがきなどのケアをすることが難しい場合は、歯科医師や歯科衛生士などプロによる口腔ケアを定期的に受けるようにしましょう。
歯周病が関連する重篤な疾患は、肺炎のほかにもたくさんあります。
歯周病を患っていると、心臓疾患や脳梗塞を起こしやすく、妊娠していると早産・低体重児出産などのリスクが7.5倍まで高まるといわれています。
糖尿病などの基礎疾患がある人、骨粗しょう症にかかっている人は、免疫力が下がっていることなどから重症化しやすいので注意が必要です。
命を落とすほどの全身疾患を予防するためにも、日ごろからしっかりと歯周病予防しましょう。
そのためにも、歯科医院で、定期検診・クリーニングを受けてください。ほんだ歯科クリニックでは、みなさまのお越しをお待ちしています。