【上桂の歯科・歯医者】むし歯や歯周病は歯の天敵!定期検診でしっかり予防
みなさま、こんにちは。
嵐山線上桂駅が最寄りの、ほんだ歯科クリニックです。
「気がついたときには、歯の痛みや腫れがひどくなっていた……」
このような経験はありませんか?
お口の身近な病気であるむし歯や歯周病は、初期段階では症状が現れにくいため、見逃されることが多いのです。
しかし、治療をせずそのままにしておくと、症状が進行して歯を失う原因になることもあります。
むし歯や歯周病を予防するためには、日々のセルフケアに加えて、歯科医院での定期検診が欠かせません。
このコラムでは、「むし歯と歯周病予防に歯科検診が重要な理由」をお伝えします。
本田 政史 院長
2003年 京都成章高校 卒業
2004年 日本大学歯学部 入学
2010年 日本大学歯学部 卒業
2010年 日本大学歯学部付属歯科病院 研修診療部
2011年~2016年 日本大学歯学部付属歯科病院 総義歯補綴科、いびき対応科
2016年 シマデンタルクリニック 勤務
2018年 今出川前田歯科医院 勤務
医院名:ほんだ歯科クリニック
所在地: 〒615-8282
京都府京都市西京区松尾大利町11-5 2階
歯を失う原因のトップ2はむし歯と歯周病
一度抜けてしまった歯は、二度ともとに戻ることはありません。
また、抜けた歯は入れ歯やインプラントなどで補う必要がありますが、自分の歯に勝る治療法はないのです。
だからこそ、抜歯のおもな原因を知り、日ごろから予防を意識する必要があります。
ここからは、日本人が歯を失う原因の上位を占めている、むし歯と歯周病について見てみましょう。
日本人が歯を失う原因
厚生労働省の調査によると、日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病の37%で、第二位はむし歯の29%です。
また、むし歯を治療したあとに抜歯にいたる割合も合わせると、むし歯由来のものは47%になります。
むし歯と歯周病だけで、抜歯の原因の84%を占めているのです。
つまり、この二つの病気を予防することは、歯を失うリスクを8割以上も減らすことにつながります。
むし歯、歯周病予防が健康的な歯を維持するために重要な理由がおわかりになるでしょう。
しかし実際は、20歳以上の9割以上がむし歯にかかった経験をもっており、約3割は未治療のままむし歯が放置されています。
同じく歯周病においても、45歳以上では半数以上の方が4mm以上の歯周ポケットを有しているのです。
参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「大人のむし歯の特徴と有病状況」>
参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「歯周疾患の有病状況」>
大切な歯を失わないためにも、これらの病気の特徴を知り、日ごろから予防や早期発見に取り組みましょう。
むし歯と歯周病を見逃しやすい理由とは?
むし歯や歯周病は、初期の段階では違和感が少なく、痛みや腫れなどの自覚症状も出にくい特徴があります。
そのため、気づいたときには、重症化していることもめずらしくありません。
「痛くないから大丈夫」と小さなお口の変化を放置してしまうと、むし歯や歯周病が悪化してしまうのです。
むし歯にかかりやすい部位は、奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目があげられます。
それに加えて、大人では「二次むし歯」に注意が必要です。
二次むし歯は、むし歯治療で使用した修復物と歯の間にすき間ができることによって、そこからむし歯菌が侵入して発生します。
修復物の裏側にむし歯ができてしまうと見た目ではわかりにくいため、見逃すリスクが高いのです。
また、歯周病は初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。
一見すると健康そうな歯ぐきであっても、歯周病の指標である4mm以上の歯周ポケットを形成している場合もあるのです。
下記のリストで該当する項目がある方は、歯周病が進行している可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
-
【歯周病チェックリスト】
・歯磨きの際に血が出る
・歯ぐきが腫れている
・口臭が気になりだした
・歯ぐきが下がってきた
むし歯・歯周病が進行するとどうなる?
むし歯と歯周病は、どちらも細菌による感染症です。
そのため、細菌の感染が広がることで、症状が段階的に進行します。
【むし歯】進行度別の症状
むし歯は、進行度によって5つの段階にわけられます。
1.C0(初期むし歯)
むし歯の初期段階では、エナメル質がわずかに溶け出し、歯の表面が白くにごります。
まだ歯に穴は開いていないため、痛みはありません。
この段階であれば、適切なケアとフッ素塗布によって、むし歯の部分を修復することが可能です。
歯を削る治療は必要ありません。
2.C1(エナメル質のむし歯)
この段階では、エナメル質が溶け出すことで小さな穴が開いている状態です。
痛みはほとんどなく、見た目でも気づきにくいといえるでしょう。
C1からは歯を削る治療が必要になり、削った部分は歯科用プラスチック(レジン)で埋めます。
3.C2(象牙質のむし歯)
むし歯菌の感染がエナメル質を超えて、象牙質(ぞうげしつ)まで進行した状態です。
ここまで症状が進行すると、冷たいものがしみるなどの症状が現れます。
感染部位を削り、削った部分は詰め物や被せ物で修復します。
象牙質は神経に近いため、麻酔を使用しての治療が必要です。
4.C3(神経まで達したむし歯)
むし歯が歯の神経まで達している状態がC3です。
神経が炎症を起こしているため、持続的に強い痛みを感じるでしょう。
歯の神経がむし歯菌に感染しているため、神経を取る「根管治療」が必要になります。
根管治療は複数回にわけて治療する必要があり、治療期間は数ヶ月におよぶこともめずらしくありません。
5.C4(歯根まで達したむし歯)
歯のほとんどが崩壊し、歯の根だけが残っている状態です。
神経もすべて死んでいるため、痛みは感じなくなりますが、症状は確実に進行しています。
歯の根の先では、むし歯菌が増殖して膿が溜まっていることもあるでしょう。
ここまで症状が進行してしまうと、抜歯を選択せざるを得ないケースがほとんどです。
失った歯をそのままにしておくと、隣の歯が動いたり、かみ合う歯が伸びたりすることで、歯並びが乱れる原因になります。
そのため抜歯後には、入れ歯やインプラントで失った歯を補う義歯治療が必要です。
【歯周病】進行度別の症状
次に、歯周病の進行度別の症状を解説します。
1.歯肉炎
歯周病の初期段階は、「歯肉炎」といいます。
歯ぐきが赤く腫れ、炎症によって歯と歯の間の歯ぐきが丸みを帯びてふくらむのです。
この段階であれば、歯磨きやクリーニングによって歯周ポケットの歯垢や歯石を取り除くことで、歯ぐきを健康な状態に回復することができます。
2.歯周炎
症状が進行した歯周炎の状態では、歯周ポケットがさらに深くなります。
歯を支える歯槽骨(しそうこつ)まで感染が広がっている場合は、歯がグラつくこともあるでしょう。
歯ぐきが強く腫れたり、歯ぐきから膿が出たりする症状が現れ、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまいます。
基本的には歯垢や歯石を取り除くスケーリングを行いますが、歯周ポケットの深さによっては、歯ぐきを切り開く外科治療が必要です。
歯科医院の定期検診で歯を守る
むし歯や歯周病の予防、早期発見には、歯科医院での定期検診が重要な役割を果たします。
定期検診が重要な理由
むし歯や歯周病は、初期の自覚症状が出にくいため、プロによる定期的なチェックが欠かせません。
歯科検診では、歯科医師や歯科衛生士がお口の状態をしっかりと検査することで、ごく初期のむし歯や歯周病を見つけることが可能です。
症状が進行する前に対処することで、治療による患者さまの負担軽減にもつながります。
また、定期的に歯科医院へ通うことで、歯やお口の健康に対する意識が高まり、セルフケアの質がアップする効果も期待できるでしょう。
定期検診で行う内容
歯科医院の定期検診では、次のような処置を行います。
むし歯・歯周病のチェック
自分では気づきにくい初期のむし歯や歯周病も、プロの目でしっかりとチェックします。
クリーニング
歯と歯の間や歯周ポケットの奥の歯垢は、歯磨きではなかなか落とせません。
また、歯垢が固まった歯石は非常に硬く、セルフケアで取り除くことは困難です。
歯医者のクリーニングでは、専用の器具や薬剤を使用することで、セルフケアでは落とせない汚れも徹底的に除去します。
フッ素塗布
フッ化物には、歯質を強化したり、歯の再石灰化をサポートしたりする効果があります。
歯科医院のフッ素塗布では、高濃度のフッ化物を使用するため、より高いむし歯予防効果が期待できるのです。
セルフケア指導
患者さまお一人お一人に合わせた歯磨きのポイント、歯ブラシや歯間ブラシなどの清掃用具の選び方などをアドバイスいたします。
むし歯や歯周病を予防するためには、歯科検診を受けるだけでなく、毎日のセルフケアも大切です。
歯科検診とセルフケアを効果的に組み合わせることで、むし歯や歯周病から大切な歯を守りましょう。
セルフケアと歯科医院の定期検診で健康な歯を保ちましょう
西京区の【ほんだ歯科クリニック】は、予防歯科に力を入れており、患者さまのお口の健康をサポートいたします。
専用の「カウンセリングルーム」を完備していますので、お口に関するお悩みは遠慮せずお話しください。
院内はバリアフリー設計で「ファミリー診療室」もご用意しており、すべての世代の方が通いやすい歯医者です。
当院は、阪急電鉄嵐山線上桂駅より徒歩5分の場所にあります。
お車でお越しの方は、松尾メディカルスクエア大型駐車場(41台分)をご利用ください。
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